1. NHK大河ドラマ

これはもちろん、NHKで日曜日の夜に放送されている時代劇である。masaはあんまり時代劇というものは見ないのだが、このようなドラマは一通りみていたりする。と言っても、夕食時に家族で見ているから自然に見る習慣がついているからなのだろう。

時代劇というと、堅苦しいというイメージがあるのだが、この時間帯に放送されている時代劇に関しては、そんなに堅苦しいという印象を受けなかった。それは出演者が面白いからであろう。「面白い」と言うのにも色々とあるのだが、例えば、もともとの役者でない人を役者として起用したり、役者の演技がオーバーだったり、そういう面白さをまとめて「面白い」と表現しているのである。

大河ドラマの主人公は、歴史的に有名に人物であるため、ドラマを見ていると、歴史の勉強にも多少は役に立つのである。しかし、実際には歴史に忠実であるとは言いがたいことも多く、時々は架空の人物が出てきたりすることも多いのである。この辺はやはり、ドラマとしての面白さを追求するためと言う理由付けも出来るのだが、やはり、あまりに実際の歴史からかけ離れたドラマの構成と言うものに対しては、やはり多少の疑問を禁じえない。そこがやはり、テレビ番組の限界なのかもしれない。とは言うものの、やはり毎週見ないと、何だか不安になってしまうのも事実である。

さらに言えば、時々年齢設定がおかしいのでは?というキャスティングも多々ある。例えば主人公役の役者さんは、幼少時代と、青年期、壮年期、そして老年期という分け方で行くと、最低でも幼少時代とそれ以降で2人の役者さんを使うことになる。これは割合普通のことで、例えば青年時代には若作りで、老年時代には老けた格好になると言った具合である。ところが、時々信じられないような年齢設定になっていることもある。例えば現在放送の「葵、徳川3代」における淀殿である。淀殿は秀頼生母なのだが、豊臣秀頼役の子役の役者と並ぶと、どうしても孫と祖母に見えてしょうがないと言った具合である。このように時々年齢設定がちょっと・・・・・・、というキャスティングがあったりするのも大河ドラマの魅力の一つである。

ではここ数年の大河ドラマの簡単な感想を以下で述べておこう。

「8代将軍吉宗」:主演の西田敏行さん以上に9代将軍の家重役の人(名前がわからない、すいません)の演技に圧倒された。とにかくあの演技は迫力があった。(よだれをダラダラたらすところとか)NHKに苦情の電話があったのでは?と思ってしまったぐらい、見ててすごいものがあった。後は、「暴れん坊将軍」の吉宗のイメージで見た人が、西田敏行の吉宗を見たときにどのぐらいのギャップを感じたか、ということも一つの見方である。

「秀吉」:これは主演の竹中直人さんの演技に圧倒された。時々アップのシーンで、つばを飛ばしているところもあったりで、多少は見苦しかったところもあったが、それ以外の点では別に不満はなかった。このドラマでは、織田信長役が渡徹也さんであったが、信長が本能寺で死ぬあたりまではこのドラマの主役は秀吉ではなく、信長ではなかったのかという感じさえあった。秀吉は最終的には朝鮮出兵をしたりで、韓国の人には評判があまり良くないのだが、事実このドラマの終盤の朝鮮出兵のあたりでは、竹中直人さんのキレまくった演技があって、これなら評判も悪かろうと思える演技であった。そんな演技を堪能できたので、かなり個人的には面白かったと言う風に記憶している。

「毛利元就」:名前は知ってても、実際にはどんな人であったのかということはあんまり良く分かってなかった人であるが、このドラマによって、多少は人となりがわかったような気がする。しかし、実際にはどのような人であったのかは正確には 分からない。これはやはり多少のフィクションが含まれているからであろう。それ以外では概ね不満があるわけではないのだが、終盤の展開が少しダレたような気がした。これは、あまり大きな事件があったと言うわけでもなかったからであろう。厳島の決戦以降は特に何かあったというわけでもなかったからであろうと思われる。大事なことを一つ忘れていたが、このドラマで、一つだけmasaに衝撃を与えたせりふがあった。それは、「殿、チャンスでござりますぞ」というものであったが、時代劇で「チャンス」と言ったのはおそらく初めてだろう。このドラマであえて語るとしたら、その一点に尽きるであろう。

「徳川慶喜」:このドラマは比較的「面白い」という個所があったわけではなかったが、時代背景がmasa個人の好きな時代の話だったので、それが興味を引いたという話であった。masaが好きな時代と言うのは、平和な時代よりも、どちらかと言うと混乱の時代であるが、幕末は新たな時代を迎える前の動乱の時期であるため、個人的には好きな時代である。主人公はタイトルにもあるように徳川幕府15代将軍の徳川慶喜であるが、普段われわれが知っている歴史を幕府側の視点からの物語であるため、また新たな発見があって面白かったらしい。実際には幕府側から見ると、朝廷方の出方が逆に汚く見えてきたりした。つまり、物事とは視点次第ではどんな風にも見えるということだろうと言うことを悟った物語でもある。

「元禄繚乱」:大河ドラマではおなじみの「忠臣蔵」である。「ネタに困ったら『忠臣蔵』」という定説(?)がNHKにはあるらしく、これで何回目かの「忠臣蔵」の物語である。日本人にはおなじみの話であるため、最終的に主人公がどうなるのかということまで、全部分かっていたが、やはり、どうしても見てしまうのは、日本人の習性であろうかなどと考えてしまった。個人的には5代将軍綱吉役の萩原健一さんのキレた演技が面白かった。また、討ち入りに至るまでの47人の志士たちの心の動きなどもあって、個人的には共感できて良かった。ただ、一つだけ不満を言うのなら、あまりに架空の人物が前面に出てきていて、今回は47士のうちの一人がこの架空の人物であり、最終的にこのときの討ち入りの語り部的役目を果たすことになったのだが、やはり、47士は47人とも討ち入り後に切腹したからこそこれほど語り草になったのではないか、と思う。これはあくまで私見であるが、そこが一つだけ引っかかって仕方がなかったところである。

「葵、徳川三代」:物語は最初、関が原の合戦からスタートする。ストーリー自体は秀吉亡き後家康が覇権を握っていくところから3代目将軍の家光が一人前の将軍になるところまでを取り上げている。主人公は家康、秀忠、家光の3人になっているがストーリーの上で一番重点が置かれていたのは秀忠であったと思われる。初代家康、3代家光は有名だが、2代目の秀忠は今まで取り上げられたことも無く時代劇の中では不遇な扱いを受けていたと言えよう。そのためこの物語では秀忠がいかに将軍として成長したか、また息子家光との微妙な関係についてなどに重点が置かれていた。個人的な感覚では秀忠は無名な将軍と言うイメージがあったのだが、このドラマではそのイメージを覆されたと言える。家康役の津川雅彦さんの演技が、サラリーマン金太郎の社長(松村が物真似をしているバージョンしか知りませんが)と同じに見えるのは何故?それと秀忠役の西田敏行さんが良かったと言うのもこの作品の質を高めるのに役立ったと言える。最初こそ偉大すぎる父の影に怯え情けない男だったものの、やがて父親が死に自分が幕府を支えないといけないと分かると鬼のように変貌していくというのが印象的だった。石田三成役の江守徹の語りがどうしても「ド○ホルンリ○クル」のナレーションに聞こえるのは何故、という疑問もありますが、それはまぁ仕方ないことでしょう。あとは・・・、水戸光圀がナレーターで出てきたのですが、最後に諸国漫遊に出かけようとしたのには思わず苦笑するしかありませんでした。

テレビ、芸能へ

メニューへ

masaの趣味へ

次へ

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送