巨人再建案

1. 2001年シーズン総括

一言で「巨人再建」と言っても一体何から始めるべきなのかが分からないと思ったので、最初は2001年シーズンの総括から入りたいと思います。そうやって総括するところからきっと今の巨人の問題点が見つかるはずです。その上で今やるべきこと、そしてこれから先巨人が常勝軍団たりうるためにやるべきことをここで提言したいと思います。と言うわけで、シーズンの総括から。

対戦成績を見てみますと、昨年取りこぼしたヤクルトには勝ち越すことができました。中日、横浜にはいくつか貯金を作ったのですが、広島には結局負け越し、阪神にもそれほど勝ち越したとはいえません。それは一体何故なんでしょうか?その辺を考えていくと今季の巨人の戦い方が見えてくると言っても良いでしょう。

今季の戦い方は「打線が引っ張る」というものでした。投手陣が2000年シーズンほど活躍したと言えない今季は、打線がその分爆発していたので打ち合いになればある程度戦いになるという戦い方でした。何故これほど投手陣が活躍しなかったのかと言うと、簡単に言えば故障者が多すぎたことが原因として挙げられますね。何せ先発ローテーションが崩壊してしまったぐらいですから。

投手陣が崩壊したのには故障者が多かったからと書きましたが、故障者があまりに多すぎたのです。何せ先発ローテーションを任せられたピッチャーだけでも、斎藤、上原、工藤、桑田と故障してしまいましたのです。上原は途中で戻ってきましたが、結局この故障が尾を引いてしまいそれほどの結果を残せませんでしたし、斎藤もシーズン終盤の大詰めの所でようやく帰ってきたぐらいでしたし、、工藤に至っては故障で2軍に落ちた後は出てこなかったのです。桑田も最初はローテーションを任されていましたが、途中で怪我で離脱した後は中継ぎ、そして抑えに回ることになったのです。その他のローテーションピッチャーとしてはメイ、高橋尚と居ましたが、結局ローテーションを守りつづけたのはメイだけでした。高橋尚は途中で中継ぎなどに回るなど、昨年ほどの働きはありませんでした。さて、そんな先発崩壊を救ったのは河原、そして入来でした。河原の方はシーズン中盤まで先発として働きましたが、終盤には調子を崩して中継ぎとしての起用が多くなりましたが、先発が居ない状況での彼の活躍はすごかったと思います。でももっとすごかったのは入来でしょう。何せシーズン最初には全く戦力としては考えられてなかったのですが、シーズン途中から出てきてチームの勝ち頭として活躍してくれました。彼が先発として活躍しなかったら今季の巨人はどれだけ低迷していたことでしょうか。考えるだけで恐ろしいです。

先発がこの崩壊振りだったのですが、そうなると中継ぎ、抑えが活躍しないといけなくなるわけです。ところが、その中継ぎ、抑えもかなり崩壊してしまいました。何せ先発が崩れた後の2番手がそのまま流れを変えることが出来ないままと言うこともあったのです。仮に途中でリードしていても中継ぎピッチャーがそのリードを守れないと言うことも珍しくありませんでした。そんな中でもシーズン序盤から中盤では条辺というセットアッパーが登場したのは大きかったと思われます。まぁ彼も疲労がたたったのか後半はほとんど出番がありませんでしたが。抑えは最初昨年と同じように岡島だったのですが、途中から不安定だったと言うことで条辺になり、シーズン後半は桑田になっていました。それ以外の中継ぎはほとんど機能しなかったと言って良いでしょう。その点を考えると今季はまさしく崩壊していたと言ってもいいでしょう。結果的に投手陣が機能してないと言うのは、例えば逃げ切りを図ろうとしてもリードを守りきれないということもあったのです。

ただ、打線の力で戦ったと言うことは逆にいえば打線が打てない時は勝てないといことになるわけです。打線に関しては今季は本当に素晴らしかったです。9番にピッチャーが入るので、ピッチャーは例外としてもそれ以外はどこからでもホームランが出る打線になっていました。既に数年前からその状態でしたが、今季は特にその力が如実に発揮されたと言ってもいいでしょう。しかし、打線の力はすごかったと言ってもその内部には問題があったと言わざるを得ないでしょう。それに関しては次の項で書くことにします。

そこも考えてチームごとの対戦成績を考えてみたいと思います。

昨年は優勝したものの、ヤクルトには負け越してしまいました。それは古田のリードに苦戦したからでしょう。今季は途中で古田が抜けたことや、優勝争いの相手だったことでこのカードが直接対決になったこともあって、選手に気合が入ったのかもしれません。そのためヤクルト戦はこのような対戦成績になったと思われます。

中日、横浜に対して強かったと言うのは、チームカラーが守りのチームだったからだと思われます。正確には守りと言うよりも打線があまり強くなかったというだけかもしれませんが。そのため、打ち合いになったら巨人が競り勝つと言う状態になっていました。投手戦になれば相手に有利になりますが、打線勝負になったら巨人優位の展開だったと言えるでしょう。

広島戦になると、これが一変します。広島は打撃のチームなので、試合は打ち合いになることが多いのです。横浜、中日戦のデータから考えると打ち合いになれば巨人有利と言う展開なのでしょうけど、ここに一つ誤算があるのです。確かに巨人は打ち合いには強いかもしれませんが、実は巨人の戦い方は「大量リードで逃げ切る」というものなのですが、その逃げ切りが出来なかったのです。そのため試合の後半で追いつかれ逆転されると言うこともあったのです。なお、広島戦に限っての話ではないでしょうが、試合の序盤に大量リードを許すと言う展開もありました。大量点を取られた試合に限って「来る球がわかっていた」と言う発言が出るのは何故でしょう?それらのことできっと勝てなかったのではないか、と思われます。

阪神戦になると、相手の投手陣がかなり強いのでなかなか打撃戦にはなりませんでした。そのため相手がリードして逃げ切られる展開と言うのが多かったと思われます。そうでなくても阪神は巨人戦になると気合が入ってくるらしく、余計に苦戦していたように思われます。相手ピッチャーが調子が悪い時は勝てるのですが、そういうことはなかなかないことですからね。

考えてみるとかなり星を取りこぼしていたと言うことが挙げられますね。打線を封じられたら負けるというまさしく打撃のチームのもろさを露呈した今シーズンだったと思われます。

2. 何故巨人は優勝できなかったのか?

さて、「何故巨人が優勝できなかったか」と考えると、先ほど今シーズンを総括したところで出てきたように、「投手陣がダメだったから」と言うのが一番大きな原因だろうと思われます。しかし、それだけでしょうか?本当にそれだけで優勝できなかったといえるのでしょうか?「打線が頑張ったのに」と言うことはいくらでも出来ます。しかし、打線にも原因はなかったでしょうか?

野球と言うスポーツは「試合が終わった時に相手より1点でも多く自分のチームが点数を取っていれば勝ち」と言うものです。そのため、いかに点数を多く取って、いかに点数を取られないかということが重要になってくるのです。だから相手から点数を取るためには打線の力が必要ですし、相手に点数を取られないようにするためには守備、特にピッチャーの力が必要なのです。本当に打線の力がすごかったとしたら、例えどんなピッチャーが出てきたとしても打てないと言うことはないと思うのです。また、打線の力が本当にすごいと言うのはホームランの数が多いことももちろんですが、それ以上につながりと言うのが大事だと思うのです。それを考えるときに、どうも今季の巨人はそのつながりを欠いていたと言わざるを得ないと思います。まぁそう言っても決して打線が悪かったと言ってるのではなく、「今よりももっと良くなる可能性が残されている」と言うことを言いたかったのです。

そこで、優勝を逃した最大の原因である投手陣を考えてみましょう。今季は開幕直前の段階では投手陣の陣容は大変豊富だったのです。それが一人怪我をし、また一人怪我で抜け・・・となるうちに気がつくと「先発ローテーションが組めない」状態の一歩手前になっていたのです。その原因となったのはいろいろと情報がありますが、結果的に故障の原因を見てみると「単なる練習不足」であることは否めないでしょう。練習と言っても一番基本的な部分の「走りこみ」が足りてなかったと思います。そういう部分で故障が多かったと思われます。まぁこれらは原因が分かりやすいので対処も簡単でしょう。

今季の投手陣を語る時にもう一つ重要なことがあります。投手そのものの調子が悪かったと言うのも投手陣崩壊の原因でしょうが、その投手をリードした捕手に責任はなかったのかということも考えるべきではないでしょうか?昨年まで正捕手の座は村田真一が握っていました。今季はその正捕手の座を新人捕手の阿部が任されることになりました。と言うわけで、今季ほとんどの試合でリードをしていたのは阿部だったのです。その阿部のリードに問題は無かったかを検証してみたいと思います。masaが見ていただけで少なくとも2回、彼は大きなリードミスをしていたのです。2回のミスに共通しているのは「一度ファールした球を続けて攻めようとして甘いコースに要求した」と言うことです。しかも2回とも試合を左右する場面でした。一番悪かったのは打たれたのがホームランだったということです。それ以外にも「狙いどおりの球が来た」といわれてしまうと言うのはリードが甘かったからではないかト思います。

それ以外にもベンチの作戦がまずくて負けた試合も無かったとはいえません。明らかに選手起用を間違えた場面なども多々見受けられました。監督の采配が勝敗を左右した試合もあったといえます。

結局、投手陣の崩壊と言う一言で片付けられないぐらいの敗因を露呈して今季を終了したわけです。一番大きな敗因としては投手陣の不振ですが、細かなところを上げていけば投手をリードしきれなかった阿部の経験不足、その阿部を使いつづけた等のベンチの采配ミスも敗因としてあげるべきだと思われます。

3. どうすれば来季優勝できるのか?

ではどうすれば優勝できるのか、と言う疑問に突き当たるはずです。原因を分析できればそれに対する対処法もあるはずなのです。と言う訳でその対処法を考えていきたいと思います。

先ず最初に投手陣再建を考えないといけないでしょう。その再建のためにはまず各選手の役割を考える必要があるのです。ここで一つサンプルを考えてみましょう。パリーグを2連覇したダイエーホークスの投手陣を考えてみたいと思います。ダイエーホークスは「勝利の方程式」と言う必勝の継投リレーのパターンを持っていました。この勝利の方程式を使うのは一つには「彼らに任せれば大丈夫だ」と味方に思わせることが出来ますし、同時に「こいつらが出てきたから大変だ」と相手に思わせることも出来るわけです。しかも、この勝利の方程式のピッチャーを仮に負けている場面で投入すれば「まだベンチはこの試合を捨てていない。だから自分たちがこの試合をひっくり返そう」と味方選手に思わせることが出来るのです。ちなみにダイエーホークスはあのON対決が行われた2000年シーズンにおいて「先発投手で10勝以上の勝ち星を挙げたピッチャーが居ない」と言う状態でもリーグ制覇を果たしたのです。先発がいかに早く崩れても中継ぎが頑張ればどうにかできる、と言うことを示した例だと思われます。

さて、この事例を生かして巨人投手陣を考えてみましょう。巨人にはダイエーよりも多くの投手が居ますが、その投手を考えてみると決して適材適所で使われているとはいえないでしょう。ダイエーの場合は先発が早い回で崩れることが多いのでこうして中継ぎがフル回転することが多かったのですが、巨人も大してこの状況と変わりないと思いました。ただ、ダイエーの方がすごいと思ったのは「後から出てくるピッチャーのほうが安定している」と言うことでした。巨人の場合は先発が一番質がよく、その後に出てくるピッチャーは一部を除いて先発ほどいいピッチャーはいないと言うことが多いのです。中継ぎで使われるピッチャーが固定されているはずなのですが、それでも決してダイエーの中継ぎ陣には適わないと思うのです。

そこでmasaは巨人のこれからの陣容を考えました。先発ピッチャーはとりあえず5人。そして中継ぎを2種類に分ける。先発が崩れた時に試合を作るべくロングリリーフとして5回から6回投げる投手を1人あるいは2人、ここにいるピッチャーは試合日程次第では先発の6人目として投げることもある。注意点としてはこのロングリリーフは出来る限り連投を避けるようにする。中継ぎのもう一つは今まで通りの中継ぎ。ただ、この中継ぎも一人一殺ではなく、1イニングならば1イニング限定とか2イニング限定などで使うほうがいいと思われる。こちらの注意点は、例えこの中継ぎピッチャーが調子がいいからと言って、予定回数以上引っ張らないこと。後は続けて使いすぎないこと。そうしているうちに、自然と中継ぎのピッチャーが出てくると選手も「この試合は落とせない」と分かってくるはずなので、この辺は大事にしてもらいたい。そして、ここが一番大事なのだが、抑えピッチャーを完全に固定すること。このピッチャーは最後に試合を締めるピッチャーなので、よほどのことが無い限り決して変えてはいけない。で、これだけ中継ぎのことを考えましたが、先発ピッチャーも大事な役割を果たしてもらわないといけない。基本的に先発ピッチャーは5回3失点ぐらいを目安に頑張ってもらう。今の野球であれば3点ぐらいの点差は何とか跳ね返せるはずなので、ピッチャーにはその辺りを我慢してもらう。仮に5回を目前に3点以上の失点をして、しかも大量失点をしそうな場合は出来る限り早い段階で次のピッチャーを作る。そうやって出来る限り試合に勝つようにする。しかしここにはもう一つ大事なことがあって、「全部の試合を勝とうと思わない」と言うことがあります。勝率で言えば5割後半を出せれば優勝できるはずなので、逆にいえば4割の試合は落としても構わないということになるのです。そこで、出来る限りそれらの試合は無理して勝ちに行かないということが大事になります。もちろん圧倒的な強さで優勝することも大事でしょうが、むしろ現実的なことを考えるべきではないかと思うのです。それらの点を考えた時にこのような投手陣再建案が出てきたのです。と言うわけで、少しで良いから採用してもらえませんかね?

投手陣再建のためにもう一つ必要なことを上げておきましょう。それは正捕手の確立です。今までの歴史が証明しているように、強いチームと言うのは正捕手が確立しているのです。それを考えると巨人が優勝するためには正捕手が確立することが求められるのです。さて、その巨人ですが、今季は新人の阿部にほとんどの試合を任せていましたが、彼はプロの世界にまだ慣れてなかったのでリードミスなどもありました。まだ1年目と言うことで経験を積むと言うことは必要だったかもしれませんが、常勝を求められる巨人でのこのミスは非常に大きかったと思われます。残酷な言い方をすれば、「抑えた時はピッチャーの手柄だが、打たれた時はキャッチャーの責任」と言うことなのです。来季は今季の反省を活かしてリードを勉強してもらいたいと思います。

さて、一口にリードの勉強と言っても一体何をすべきなのかと言うことがあるでしょう。そこで提案なのですが、最初に自分のリードを見直してもらいたいのです。もちろん既にやっていることかもしれませんが、シーズンが終わった今もう一度自分のリードした試合を見直してもらいたいのです。そして出来れば失敗した場面を反省して、「あの時はこういうリードをしたが、こういうリードだったらどうなるだろう?」と言うことを考えてもらいたいのです。まぁいくら頭で考えても実際の試合ではそれを生かせるかどうかは分かりませんが、最低限必要なデータを頭の中に入れてもらいたいのです。その過程でもう一つやってもらいたいことがあります。それは「他のチームのキャッチャーのリードも参考にする」ということです。例をいくつか挙げてみると、セリーグではヤクルトの古田とか横浜の谷繁とか、パリーグであれば西武の伊東やダイエーの城島のリードです。彼らそれぞれ違うタイプの捕手のリードを参考にして、自分なりのリードの仕方を確立していけば良いと思います。もちろん、引退した村田真一からリードを教わるのも良いでしょう。彼が他のチームの選手だったら、あと数年をかけて勉強していけば大丈夫なのでしょうけど、何せ将来的には巨人の正捕手を任せられる選手なので出来る限り早く一人前の捕手になってもらいたいと思うのです。とは言っても、キャッチャーとして大成するには時間がかかるでしょうし、やはり実戦経験を積まないといけないでしょうから、ここに挙げた方法が役に立つかどうかは分かりません。それでもやはり、やらないよりもやったほうがマシと言うことだと思うので、出来る限りオフシーズンはこういうことをしてもらいたいと思います。

さて、ここまでは優勝を逃した元凶について考えてきましたが、打線についても書かないといけないでしょう。どこからでもホームランを狙える打線で、一度勢いに乗れば大爆発することもある打線ですが、それでも多少不満なところがあります。いくつか挙げると、このような点が考えられます。まず最初に挙げられるのが先頭バッターの出塁率の低さです。先頭バッターは試合が始まってすぐに打席が回ってくるわけで、先制点を取ることが重要とされる野球では、この最初のバッターが出塁するかどうかは先制点を取れるかどうかに関わってくるのです。そこで巨人の先頭バッターをほぼ全試合任せられた仁志を考えてみましょう。彼はここ数年打率3割目前で足踏みしてしまっているのです。打率が3割をきっていると言うのは出塁率で考えるとそれほど高くないと思われるのです。そこで彼には来季3割2分〜3分を目指してもらいたいのです。そして、打率だけでなく、出塁率で言えば4割以上を目指してもらいたいのです。そのためには彼にはホームラン狙いではなく、ヒットなどを狙ってもらいたいのです。試合が始まってすぐに出塁して相手をかき回せば、試合の流れを一気に持って来れることでしょう。だから出塁した時は盗塁を狙ってもらえると大変有用だと思います。この打線ですからホームランを狙いたくなる気持ちも分かりますが、彼には次のバッターにつなぐと言うつなぎのバッティングを目指してもらいたいです。このつなぎのバッティングと言うのは仁志だけに限ったことではなく、全員に徹底してもらいたいと思います。チャンスメーカーとして活躍すること、これが彼に求められることだと思います。

先頭バッターの仁志にだけ厳しいことを言っているようなので、それ以外のバッターに対しても書かないといけませんね。仁志の次を打つバッター、masaは一応清水で固定して考えていますが、彼にはその仁志を次の塁に進塁させるバッティングを心がけてもらいたいと思うのです。それはバントと言う形でも良いですし、あるいはランナーで出ているであろう仁志とヒットエンドランをやるのも良いでしょう。もし仁志が出塁してない場合は、彼自身がヒットで出塁を図るのが良いでしょう。そうすることでクリーンナップに最低限ランナー1人居る状態で回してもらいたいのです。最悪でも1アウト1塁と言う状態で3番バッターを迎えられる状態で居てもらいたいのです。それが1番、2番バッターの役割だと思います。

その状況で出てくる3番バッターですが、ここは高橋由伸で決まりでしょう。彼にはこの出塁したランナーをホームに迎え入れる、そうでなければ松井で決めてもらえるようによりチャンスを広げると言うことが求められます。一番悪い状況でこの3番バッターを2アウトランナー無しで迎える状況も考えられますが、その場合は次の松井につなぐバッティングを心がけてもらいたいです。もちろんホームランを狙うなとは言いませんが、それは時と場合によるのです。と言っても、クリーンナップはただつなぐだけでなく、「自分で決める」と思うことも大事だと言うことも忘れてはいけないと思います。

4番バッター、大抵の場合は松井でしょうが彼にはそこで点数を取ってもらう役割を果たしてもらいたいです。チームの4番として、主砲である彼にはその活躍で試合の行方を左右するぐらいの役割を果たしてもらわなければならないのです。だから、彼には出来る限りホームランを狙ってもらいたいと思っています。これまでのバッターと違うのは、彼がホームランバッターであるから、そして彼が4番を任せられているからと言う理由が挙げられます。仮にホームランを打てなくても、試合を左右する局面で結果を出してもらいたいと思います。

5番バッターに回る頃にはひょっとしたら一度攻撃が終わっているかもしれません。その場合は彼にチャンスメイクをしてもらいたいですし、4番から攻撃が続く場合は自分で決めようとすることも良いでしょうし、また次のバッターに回すのも良いでしょう。この辺は状況によって考えてもらった方が良いでしょうね。でも、4番の松井の後なので松井がホームランを打ってランナーが居ない状態と言うのが多いかもしれませんね。その場合は出塁を優先してもらう方が良いかもしれません。6番以降になると、役割と言うのは難しいかもしれません。とりあえずランナーがいる時はチャンスを広げる役割が求められますし、ランナーがいない時は自分がランナーに出ることでチャンスメークをするのが良いかと思います。

打線に共通しているのは「次のバッターに回す」と言うことを徹底することです。この辺は98年に日本一になった横浜の「マシンガン打線」を更に強力にした感じを想像すれば良いかと思います。あの打線はつなぎが徹底していましたが、その分併殺なども多かったので、その欠点をカバーするためには、例えばランナー1塁で併殺コースの当たりをしてしまった時は、ファーストランナーはセカンドに滑り込むと同時に守備妨害にならない程度にセカンドからファーストに転送されるのを阻止することが求められると思います。こういう見えない部分で併殺の数を減らすのが大事でしょう。ただ、あまりやりすぎると守備妨害になりかねないので注意が必要ですが。

打線に関して一つ追加することがあるとすると「足を使うこと」も大事だと思います。確かに巨人の打線ならば盗塁を使わなくても点を取れるとは思いますが、やはり足を使うことは地味ですが大事です。そこで出来る限り盗塁をしてもらいたいと思います。失敗しても良いと思いますが、失敗を恐れて挑戦しないことの方が愚かであるとmasaは考えます。

この辺が来季巨人が優勝するために求められることですかね。最後に大事なことを挙げるとしたらベンチワークですね。でもこの辺は監督が変わることですし、その監督のお手並みを見てからにしたいと思います。

4. どうすれば巨人は常勝軍団になれるのか?

さて、3番で書いたことを実行しても必ず優勝できると決まった訳ではありません。あくまでも「こうしたら優勝できるかもしれない」レベルのことを書いただけです。来季の優勝を狙うのなら一番早いのは「全チームのエースと4番をそろえる」と言うこれまでの巨人のやり方を推し進めたら確実です。しかし、masaはこの方法では一時の強さを手に入れることは出来ても、常勝チームを作り上げることは出来ないと思うのです。巨人には常勝チームであってもらいたいと思うのです。そのためにこのようにわざわざ常勝軍団の作り方と言うことを書いているのです。

さて、常勝チームに必要なものは何でしょう?まず最初に挙げられるのは正捕手の存在だと思います。今の巨人で最も正捕手に近い存在は阿部であることは否定できませんね。しかし、彼だけが成長してもチームが強くなるわけではありません。彼が正捕手であるためには、彼と競うためのキャッチャーが必要なのです。その競うためのキャッチャーと言うのは単なる控え捕手と言う扱いではありません。現段階では控え捕手であったとしても、阿部と競ってもし仮に阿部よりも正捕手にふさわしいと思ったら正捕手の座を奪うこともありうるのです。今は阿部が正捕手に「一番近い」所に居ますが、決して正捕手の地位が安泰であるわけが無いのです。ただ、今のところは彼を正捕手にしようとしているだけなのです。そういう訳で、阿部は正捕手争いを勝ち抜かなければならないのです。しかも、この正捕手の地位は安泰にしてはいけません。常に正捕手争いをしていくことでチーム内の競争意識を高め、チームの活性化を図らなければならないのです。

これはキャッチャーに限ったことではありません。レギュラー争いにも言えることです。レギュラーを安泰にしてしまうことはどうしても組織を固定化してしまう可能性が高くなり、結果的にチーム力の低下を招く危険性があるのです。そういうわけ常にチーム内部での争い蛾求められるのです。本当に強いチームと言うのはチーム内部でも競争が行われ、その競争を勝ち抜いたレギュラーがチームを引っ張ると言う形になっているのです。

常勝軍団に必要なものとして続いて挙げられるのはエースの存在です。チームの先発ローテーションの柱として、そしてその人が投げる時はチームメイトも「必ず勝つ」と思わせるほどのピッチングをするようなピッチャーが必要なのです。今の巨人にはそのようなピッチャーがいるかと聞かれると、恐らく「居ない」と答えるしかないでしょう。99年シーズン新人ピッチャーだった上原、2000年シーズン節目節目で活躍した工藤、2001年シーズン当初は戦力として計算もされてなかったのに大活躍した入来など、確かにシーズン中はエースと呼べそうな活躍をしたピッチャーは居ましたが、その活躍が次のシーズンも継続されたかと聞かれると非常に不安です。(来季の入来の活躍次第ではこの辺の評価は変化していきますが)そういう訳で、チーム全体の信頼を勝ち取って「こいつで負けたら仕方ない」と思わせるようなピッチャーが出てくることが必要なのです。

巨人と言うチームは、いや巨人に限ったことではないですが、エース級と言われるピッチャーを集めてきています。その中でエースとして活躍するということなのでプレッシャーも大きいはずですが、そのようなプレッシャーに負けないように頑張れるピッチャー、それこそが巨人のエースだと思うのです。さて、その巨人のエースとしてmasaが期待しているのは上原です。1年目の彼は20勝を上げました。あの時の彼は切れのいいストレートとテンポのいいピッチングで大活躍しました。来季はその時を思い出して頑張ってもらいたいと思います。もう一人のエース候補は入来です。今季崩壊した投手陣の中で唯一と言って良いぐらい活躍した彼に来季も活躍を期待したいと思います。エースの条件と言うのは開幕投手を任せられるピッチャーであるということですので、その座を競い合ってもらいたいと思います。しかし、このエースの座も当然競争があって当然ですので投手陣で争ってもらいたいと思います。ちなみにエースのピッチングと言うのは例え味方打線が1点に抑えられたとしても相手打線を0点に抑えると言う「負けない」ピッチングだと思っています。

現代野球では、一人のピッチャーで一試合を完投すると言うケースは徐々に少なくなってきています。本来ならば完投と言うのが望ましいのですが、中継ぎを使うと言うことを考えないといけない場合があります。そのため、途中で出てくるピッチャーも用意しないといけないのです。上のほうでも書きましたが、そういう中継ぎの使い方も考えないといけないのです。1年だけ勝つとすればピッチャーを使いつぶす使い方も考えられますが、それでは常勝と言うのは不可能です。そこで様々な戦い方を覚えないといけないのです。長期的な戦略を考えながら投手を育てていくことが大事だと思います。その中で最も大事なのは抑えの確立です。岡島が今一番その抑えの位置に近いところにいるとは思いますが、彼を抑えピッチャーとして確立することが必要だと思います。何度も繰り返しますが、この座もやはり競争で勝ち取ってもらいたいですね。

今まで色々と書いてきましたが、常勝軍団に必要なものは「エース、正捕手、固定したレギュラー、更にチーム内での激しい競争」であると思われます。チーム内で競争すると言うことは、レギュラーは決して安泰ではないということです。激しい競争と言うことは世代交代も行われないといけないわけです。チーム内でレギュラー争いをしながら新世代が台頭して来て、新戦力となることも必要とされるのです。そうして若手とベテランが協調してチームを作り上げることが大事なのです。何が言いたいのかと言うと、常に代わりの戦力を用意しておくと言うことなのです。巨人の巨大戦力だったらそういうことも可能でしょう。ここで大事なのは、それらの戦力を「他のチームから引っ張ってくる」のではなく、「自分のチームで育てる」と言うことなのです。今だけの強さに目を向けず、2年、3年後のチームを見据えたチーム作りをしていく必要があるわけです。そうしていけば常勝軍団を築き上げることも決して不可能ではないはずです。

5. 終わりに・・・。

色々と書きましたが、masaは巨人のことをそれだけ真剣に心配していると言うわけです。まぁこんなことは野球評論家ならば誰でも考えることでしょうけど、素人のmasaが考えたことですからかなり現実からかけ離れていることもあるかもしれません。その辺は一介の野球ファンが書いたということでご容赦ください。とりあえずこのページは毎年オフになったら更新していきたいと思いますのでご期待ください。(と、過剰に自分にプレッシャーをかけてしまう管理人であった・・・。)

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